アートセラピーで自分の絵を解釈した先に【人生脚本と禁止令】が見えた
こんにちは。
私は、アートセラピストを目指す者として心理を学びながら障害のある方と共に働いています。
新しい職場に勤めるようになって半月が経ちました。
気持ちの変化を確かめようと、再び風景構成法を描いてみたのですが、何だか変な仕上がりで解釈が難しい絵ができあがりました。
それから5日経った今日、心の先生にお会いして話を聞いて頂き、更にもう一枚絵を描いてみました。
私は、子供に与えてしまった心の負担を理解し、それによって自分の人生を改善するため、そして母子共により良い人生を歩めるようにと先生のところに通っています。
私はここ数日間、何とも言えない不安な気持ちを感じていました。
アートセラピーの仕事に少しも目途が立たないうちに前職を辞めてしまったことが、今になって急に気になり始め、これからの人生に自信が無くなってしまったのです。
それを、先生に聞いていただきました。
5日前に描いた絵と、今日描いた絵は随分違う物になりました。
今日描いた絵について、自分なりの解釈を公開していこうと思います。
記事内目次(クリックでジャンプ)
過去の心の傷が表れる場所【左下に描かれたバラの花】の解釈
心の先生にお会いするようになって、私の幼少期には母からの愛情が足りなかったと分かってから、気持ちが楽になりました。
普通の温かい家庭で育ったはずなのに、なぜ私は人と打ち解けることが難しく、友人ができにくいのか?という疑問が解消できたからです。
ブログ内で「私は母が大好きでした」と何度も書いてきました。
私は、母が兄のことを特別にかわいがっていると感じ、それは当たり前で仕方のないことだと思っていました。
母は兄をひいきしていただけではなく、人を愛する能力が不足していたと分かったことが私の救いになったのです。
私が母にあまり愛されなかったのは、私の性格や容姿が可愛くなかったからでは無いと、やっと分かったのです。
自分は性格も容姿も可愛くないのだという思いは、子供の頃からずっと私を苦しめてきました。
自分が可愛げのない人間だと思っていた私は、かわいい人がするような事を避けてきました。
幼稚園の先生に甘えること。
ジェットコースターで「キャー!」と叫ぶこと。
色付きのリップを塗ること……。
そんなことは、自分がすることではない。
自分がしても似合わないと思ってきました。
流行の服を着ることを避け、20歳を過ぎてもほとんどメイクもせず、目立たない仕事を選んで就職しました。
今回、私が風景構成法の中に描いたバラの花を載せます。
場所は画用紙の左下、彩色もない白い背景に切り取ったようなバラがいきなり描かれています。
風景構成法でこんな花の描き方をしたのは初めてでした。
このバラを私はこう解釈します。
私は一方的に母を愛していたけれども、それはそれで素敵なことだった。
私が母から十分に愛されなかったのは、私が愛らしくなかったからではなくて母に愛する能力が不足していたから。
私は、人を愛することができる。
私は、愛されることもできる。
風景構成法で過去や心の傷が表れるとされる左下に、寂しい白抜きの背景で描かれた赤いバラ。
このバラは、亡き母にささげる私の気持ちであり、報われない愛をささげ続けた自分へのねぎらいの気持ちでもあります。
愛や体の感覚を表す場所【右下に描かれた女性と樹木】
私の絵の中で、バラの花に向き合うように女性が立っています。
このごろ風景構成法の絵には女の子を描くことが多かったのですが、今回は大人の女性が現れました。
若い女性が、大きく口を開けて両手を膨らませるようにして、声楽家のように歌を歌っています。
過去の愛に向かって歌ってくれているのです。
別れの歌だと思います。
女性の後ろには石が一つありますね。
この石が、川の向こうではなく、女性の近くにあることも、うれしいことです。
問題を今の事として捉えている、今を生きる姿勢の表れだと解釈できます。
また、どっしりと太い幹を持つ枝別れした木が描かれています。
愛情やスキンシップが表れるこの場所に、強い自己主張が感じられる太くて短い幹を持ち、、用心深く本心を隠す枝分かれした樹冠の大きな木が現れました。
これは、どのように解釈するのが良いのでしょうか?
色々考えられますが、自分としては、パワーがあるので良しとしたいところです(^^)
いきなり「私は愛し愛される価値があるのよ」なんて分かっても、どうしていいか分かりませんよね。
この数日間の気分の不調は【人生脚本の禁止令】?
冒頭に書かせていただきましたが、私は数日前からなんとも言えない不安を感じるようになっていました。
寝つきが悪くなり、朝は早くに目覚めてしまうのになかなか起床できないという睡眠の不調もありました。
その理由が分かってきた気がします。
自分の成長に規制をかけている状態が起きていたのだと思います。
「私の人生が自分の計画通りに進むわけがない、何か変だ、危険だ!戻れ!」というような規制です。
禁止令* ではないかと思います。
「成功するな」や「重要な人になってはいけない」などの禁止令が働いているように感じるのです。
*禁止令
アメリカの精神科医エリック・バーンが創案した心理療法「交流分析」による。子供が親から与えられた否定的なメッセージを受けて幼児期にこれを感じ取り、それを元に人生脚本を作る。
私は子供のころ、勉強で良い成績をとったり、作文や図画工作で表彰されたりすることで、両親の注目を集めるように頑張っていました。
そして、それはある程度成功していたのです。
でも、頑張って成し遂げて、評価もしてもらったけれども、母からは愛されていませんでした。
昨日心の先生にお会いして今の不安を聞いて頂き、話しながら自分の現状が特に不安な状態ではなく、むしろ計画通りに物事が進んでいると確認できました。
自分の人生を自分で切り開いているその事に、居心地の悪さを感じていたようです。
今回の風景構成法で描いた自分の絵に対する解釈のまとめ
今回の自分の風景構成の絵を解釈して気が付いたことは、人生に自信が出てきたようだということです。
新しい仕事について半月が過ぎ、順調に仕事が進んでいること。
新しい人間関係で、対等な関係を築いていること。
それは、これまで自分に自信が持てなかった理由が分かり、思い込みから解放されつつあるからだと思います。
母からの愛が足りなかったことを自覚したうえで、自分が母に対して持っていた愛情や憧れの気持ちを否定せずに、受け入れることができたから、自分の人間としての力に自信が付いてきたのですね。
今回私が描いた大木は、用心深く枝分かれしていました。
何十年も自分を抑え込んできたのだから、それもそうでしょう。
私はこれから、私の経験と学びを生かして、私の人生を成功させていいのです。
これから何をする時も、重ねてきた人生で学んだこと、本来持っている感性を生かして、人を勇気づけたり自分を守ったりできます。
望んだことを、自分の力で達成することができるのです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
母子関係の最初の記事はこちらです↓
アートセラピー風景構成法で描かれた私の【土手にしがみつく小さな木とタンポポ】を解釈すると……
2021/05/21